婦人服売り場の店頭を定点観測しています。今回は6月下旬のヤング市場についてレポートします。
20代向けのブランドは、早くもセールが始まっています。
ローリーズファームはプレセールスタート。1,900円、2,900円などプライスごとにアイテムをラックでまとめて展開しています。デニムは50%オフ、ワンピースなどは60%オフなど早い時期からの換金にシフトしたプライシングです。白を基調にしたストライプの抜け感ブラウス、レースはめ込みのカットソーなどが早くも買いやすい値段で展開されていました。
エゴイストでは、2枚購入で10%、3枚購入で20%オフとしていました。全体的に黒~グレイのシックな色付けでクールな印象の提案が多く、パンツのシルエットは細みがメインです。
MURUAでは、デニム+1枚購入すると、デニムが20%オフになるセールを開催していました。
セシルマクビーは、「フライングセール MAX50%OFF」をスタートしていました。
レース使いのエレガントワンピースとその上に着るプルオーバーのセットアップや大柄の花モチーフのマキシ丈ワンピース、大柄の花のミニタイトスカートなどは20%と値下がりしていて、これからの夏に向けて使えるアイテムが、お得に手に入ります。
例年、キャリアブランドのセール開始と比較すると、ヤングブランドはセール開始が早く始まります。これはなぜなのでしょうか?
キャリアブランドと比較して、プライスがこなれていて、販売の回転が速いヤング向けブランドは、高回転がキーワードです。ですので夏、晩夏、初秋にどんどん新作を出していくため、今ある商品は、早期換金のためにプライスダウンしてでも売り切っていく必要があります。いろいろな大人の事情も含めながら店頭展開は進んでいきます。
また秋になりましたら、ヤング市場の新たなトレンドをお伝えしていきます。